国語が苦手な算数くん ~中学受験と開成生活~

国語偏差値35から開成合格!!

中学受験の意味④ 偏差値○○以下は合格してもいかないから受験させない

中学受験を考えるとき、このような話はよく聞くのではないでしょうか?

 

偏差値○○以下のところは合格しても行かせるつもりがないから受験させない

 

個人的にはこれ、非常に危険だと思います(例外はありますが)。

 

仮に家庭学習をほとんどしていない子供だとしても、中学受験塾にいるのであれば授業だけでも尋常じゃない時間を勉強に充てています。小学生生活の数年を勉強中心で過ごし、親の満足する学校のレベルに到達しなければ強制的にゴールを先延ばしにされる。子供としてはたまったものではないと思います。

 

中学受験でダメなら高校受験でリベンジ

 

中学受験の勉強が高校受験に対して大きなアドバンテージになるならそれもあり得ると思いますが、おそらくそれほどアドバンテージはないかと。算数と数学は違いますし、英語に至っては中学受験塾の代わりに英語教室に通い続けた人と勝負をしないといけないケースもあります。そういったアドバンテージの少ない状況で先延ばしにされたゴールに向かってモチベーションを維持し続けることは困難かと。自分だったら中学受験失敗直後にこそリベンジを心に誓いますが、たぶん中学前半は息抜きに部活などに気持ちが行ってしまい、結果的に何のアドバンテージもない「普通の高校受験生」になってしまうと思います。

 

だから我が家では所謂「滑り止め」を受けさせます。その学校に行くかどうかは本命校が残念だったときに本人に選ばせたいと思っています。高校受験でリベンジしたければ滑り止め校は辞退すればいいし、ご縁があった学校で頑張りたいと思えるならその学校に進学してちゃんとサポートをしていく。親の都合で「偏差値○○以下は行かせないから受験しない」と制限するのではなく、本人の頑張りにあったサポートをしていきたいと思っています。

 

ちなみに「2月の勝者」で準御三家志望のIさん。本気で中学受験と向き合えなかったお子さまが高校受験で目の色を変えてリベンジを果たす姿を想像できないです。。。。なので、先に書いた『”中学受験で失敗したら公立に進む”が理解できる例外』は中学受験を全力でやり切った子供が自発的に選んだ場合。「2月の勝者」で言うなら開成志望のSくんや、桜蔭志望のMさんみたいなケースかと。まあ桜蔭には高校枠はありませんがね・・・。

 

方針は各家庭それぞれだとは思いますが、最終的には親の誘導がない、子供の本心を考慮した上で受験校を決定したいと願っています。