算数くんの開成受験は以下のような得点を取ることが現実的な目標だと考えていました。
国語:受験者平均程度
算数:合格者平均以上
理科:合格者平均やや下
社会:合格者平均やや下
これくらいで合格最低点を少し超えてくれればラッキーと考えていました。要は「算数で国語のマイナスをカバーして理社勝負」といったプランです。
しかし結果は「算数が足を引っ張ったが、理社がカバーしてくれた」という形となりました。算数くん本人の感覚では、本番での得点は以下のように考えていたそうです(カッコの数字は受験者平均点/合格者平均点)。
国語:40点(38.8点/45.6点)
算数:45点(50.7点/60.7点)
理科:65点(48.6点/54.0点)
社会:60点(51.0点/54.6点)
合計:210点 ※合格最低点:199点
さすがに理科の得点は自己採点が甘すぎるものかと思いますが・・・。そのため実際はもっと点数は悪かったと思います。(横で「絶対取れている!!」って文句を言っていますが・・・)
もし開成を目指す方がいるのなら、以下の点を意識いただくと良いのではないかと思います。
①1教科依存は危険
開成受験生の多くは算数が得意だと思います。絶対の自信がある算数で勝負をかけたいと考える人はきっと少なくないと思います。算数くんもNNそっくりテストでの算数偏差値が80を超えるなど、ある程度は自信を持っており、過去問などを見ても合格者平均は十分に取れると考えていました。しかし、本番ではしくじりました。
得意科目のしくじりをカバーしたのは理社の2教科です。どのような対策をしたかはまた別の機会にまとめようと思いますが、受験直前期に一気に実力が伸びたと感じました。
開成は得点配分的にも理社の割合は他校より高いのでしっかり対策をした方がいいと思います。受験者平均と合格者平均の差があまり無い科目ではありますが、少なくとも合格者平均を狙える所まで自信を付けられると少し保険になる気がします。
②最後まで諦めない
昔は精神論だと思っていましたが、実際にはやはり大切なポイントだと思います。『開成受験当日から発表まで⓪』でも書きましたが、我が家の場合は直前で受験を断念してもおかしくない位のギリギリの偏差値でした。しかし最後のひと踏ん張りで大きく力をつけてくれました。ボーダー層だからこその危機感が最後の集中力を上げてくれたようにも感じています。ギリギリだからと諦めていたら逆転合格は出来なかったと思います。
6年後半の偏差値が届いていなくても、「偏差値の推移」「志望校別特訓での立ち位置」「家庭学習の余力」などをもとに塾の講師としっかりとした受験プランを立てることができるなら、諦めずにチャレンジしてもいいように感じます。
⓪~⑧と長期に続けてきたこのシリーズはここで完結となります。ボーダー層がどういう心境で受験期を過ごしたか?開成受験はどのような流れで行われるのか?事前の理解の一助としていただければ幸いです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!!
(おわり)
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