国語が苦手な算数くん ~中学受験と開成生活~

国語偏差値35から開成合格!!

途中式は雑でもオッケー!!

最近ツイッターで「子供が途中式を書かなかったので怒ってしまった」というのを見かけました。

 

そこで、今は消してしまっている昔のブログの引用を乗せようと思いました。

 

(以下昔のブログより)

 

今回は息子が得意だった算数について

 

算数の途中式は丁寧に書かなくてオッケー

 

と思っています。

 

■理由:頭の回転が遅くなる

頭が高速回転をしていると自然に手元も高速で動くと思います。にもかかわらず途中式などを丁寧に書いてしまうと手元がゆっくりとなり、結果連動して頭の回転速度が落ちる気がします。算数が得意なのであれば頭をフル回転させてガンガン問題を処理していくことに快感を覚えているケースも多いと思うので、途中式を丁寧に書くことでその快感を損なわせるのは正直疑問が残ります。(息子は同意していました)

 

 

■例外はある

手が付けられない難問などにおいては、いったん頭を整理させるためにも条件の整理や途中式を書くことは有効だと思います。要は「頭が高速回転していないのであれば、手元が低速でも問題ない」ので、一度ゆっくり体制を整えるのもありだと思います。

 

 

■計算ミスに気付かない?

計算式を丁寧に書いておけば、見直しの時にどこでミスしたかを気付き易いとの考え方もあります。確かにその通りです。しかし、見直しの時にミスが気付くレベルにまで計算式を書けるようになるのは難しい気がしています。また、仮に書けるようになったとしても頭が高速回転をしている状態ならある程度雑になることは許容してもいい気がしています。

 

■ミスが多発するのでは?①

ミスの要因は別にあることが多いと思います。『転記ミス』『求められているものと違う答えを出した』『問題文を読み間違えた』。こういったケースは計算式の丁寧さとは基本的には別問題だと思います。しっかりとミスの傾向別対策を講じましょう。

 

 

■ミスが多発するのでは?②

計算式が雑になる事でミスにつながるケースも少なからずあるので注意はしておりました。

特に注意していたのは

✓判別できない字をあらかじめ認識しておく

息子は字が雑だったので4・7・9の判別が困難でした。そのため、その数字だけは意識して判別しやすいように書くように注意していました。

✓計算スペースには左右に余白を作る

筆算をする場合は掛け算は左側に伸びていき、割り算は右側に伸びていきます。しかし、割り算と掛け算で使い分けるのは混乱をしそうなので『計算スペースは左右に余白を作る』とシンプルなルールを設けていました。

 

 

■途中式を求められる学校では?

自分は塾講師ではないので全ての学校に共通した意見までは書けませんが、過度に意識する必要はないと思います。例えば息子は計算過程が求められる学校として開成・巣鴨(算数選抜)を合格しておりますが、計算式はグチャグチャです。

※息子の算数偏差値は最終的にS70オーバー、NN開成80オーバーです

なお、サピックスの先生にも途中式のことを相談したことがありますが、部分点は「正解の直前まで行けた場合にのみにもらえるものであり、『(数学での立式のように)途中までの方向性が正しかっただけでは到底もらえるものではない』ので、過度な意識の必要はない」とアドバイスを受けました。また多少雑な計算過程であっても、採点者側はどこまで理解しているかはある程度わかるとも話していました。

 

 

おそらくですが、今回のように『途中式は雑でもオッケー』と堂々と言う講師は少ないと思います。理由は『万人に言える内容ではない』という事が大きいと思います。算数に得意意識がない生徒は、先に挙げた『頭が高速回転できていない状態』であるので、計算式を丁寧に書くことなども大変に効果があると思います。そういった生徒に対して無責任に『計算式は雑でも構わないから、正解に向かって全力で進んでください』と話してしまうと、指導が失敗したときに講師の信頼が失われてしまうリスクが高いので万人向けに言うことが出来ないのだと思うのです。

 

と、いうわけで今回をまとめますと

算数が得意な人は計算式は雑でもオッケーなので、頭が高速回転しているなら全力で正解に向かって突き進みましょう!!ただし最低限のミス対策や、難問に当たった時に冷静になることは忘れずに!!

という感じです。