タイトルはちょっと言い過ぎですが、算数くんは算数の間違い直しはほとんどしませんでした。
解き直しが最も大切
この考え方には大賛成です。
受験業界で有名な子供全員を東大理三に導いた佐藤ママさんも、『解き直しノート』なるものを作っていたとか・・・。
ちなみに算数くんは解き直しを『ほとんどしなかった』のは間違いないのですが、正確には『解きなおす必要がない問題は自分自身でバッサリと切り捨てていた』という状態でした。
以下はテストやテキストで間違いに接したときの会話です。
間違えた Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
解説読んどけよ^^
オッケー☆⌒d(´∀`)ノ
で、少し時間を空けて解き直すんだよ!!
え?もう理解したからもう大丈夫だよ??(・・?
算数などは『理解したつもり』になっても実際は理解していないようなケースは多々あると思います。
また『実際に解き切った』という経験は設問の理解度が増すだけでなく自信にもつながるので、非常に重要な意味はあると思っていました。
そこで、算数くんが間違えた問題を数問集めて、後日解き直しをさせてみました。
そしたらまさかの全問正解!!
だからもう大丈夫って言ったじゃん!!
と算数くんは少々ドヤ顔に。
ちなみに算数くんは『解き直しをしないタイプ』なのではなく、『取捨選択をするタイプ』と分かったのにはあるキッカケがありました。
それは受験直前期にトップガン特訓(コベツバ)をやっていた時の事です。
・・・この問題はもう一度やったほうがいいな・・・・・
そんな声が聞こえてきたのです。
本人に聞いてみると、それまでもやり直すべきと認識できた問題についてはキッチリ解き直しを行っていたようなのでした。
ウチの子は解説を読んだだけで理解できるほど算数は得意ではない
そういうケースも少なくない(むしろ多い)と思います。
重要なのは『間違えた問題全問を解き直す必要まではない』という認識なのだと思います。
間違えた問題に対する接し方には算数に限らず2ステップあるように感じていました。
①向き合う問題の範囲を明確にする
S偏差値60以上
この場合は普段のテスト(マンスリー・組分け・復習テスト)での間違いは5問以内におさまっていると思います(算数の場合)。量的に負荷は多くないので、全問と向き合ってもいい気がしています。
S偏差値60未満
全問と向き合うのは時間の無駄だと思いますし、難易度的にも過負荷になると思います。『正答率○○%未満の問題は完全に無視する』というような割り切りも重要だと思います。
特に55未満の場合は『間違えた問題そのものより、今までの学習サイクルでは高偏差値は望めない』ということに向き合う必要があると思います。
間違い全問と向き合う(過負荷)→通常授業の復習に充てる時間が少なくなる→授業の定着率が低くなる→次回のテストで点数が伸びない→次回の直しも過負荷となる→・・・
という悪循環になる気がしています。早めにこのサイクルを抜け出すためにも不必要な難問を切り捨てて平常授業と向き合う時間を増やす事が必要なのだと思います。
②間違えとどう向き合うかを判断する
『解き直す』『解説を読んで理解する』を適切にバランスを取る必要があると思います。
・簡単な問題は基礎なので確実に出来るように解き直し、発展的な問題は着眼点だけ記憶するように意識する
・簡単な問題は一目で記憶を取り戻せるから解説を読むだけにして、発展的な問題は実際に解き切る経験を持たせるために解き直しをする
どちらの方法でもいい気がしますが、要は
解き直しが過負荷とならないようにするために、間違えた問題との向き合い方を整理しておく
ということが重要なのだと思います。
たまにTwitterなどで
テストの間違い直しが終わらなくて授業の復習が追い付かない
といった内容を目にしていたので、少々気になりました。
■正答率が出る前の見直しは?
正答率などはテスト終了後数日しないと出てきません。
そのため『正答率〇〇以下は切り捨てる』といった見直しはできませんので、
気になった問題だけ見直す!!
という戦略をとっていました。
『全然わからなかったから悔しい』『あと少しで解けそうだったので悔しい』
どのような感情が出てくるかはわかりませんが、とにかく気になった問題は直ぐに見ておくという癖をつけるように声掛けをしておりました。
もちろん個人の見解なので、今回の考え方はただのご参考程度にしていただけると幸いです^^