国語が苦手な算数くん ~中学受験と開成生活~

国語偏差値35から開成合格!!

声掛けテクニック「第三者話法の応用」

営業には第三者話法なるものが多く使われます。

 

三者話法とは、

ざっくり権威のある第三者の話を引き合いに出して伝える内容の信頼度を高める方法

のことです。

※身近な第三者(実際の友人)や親の過去の経験を引き合いに出すのは原則NG

 

 

中学受験で応用するなら権威のある第三者としてはカリスマ講師や成功者などがあげられるのではないでしょうか。

 

有名な先生が〇〇をやるといって言ってたよ!!

△△中に受かった人はこの時期10時間勉強していたらしいよ!!

 

上記のような話法で親が立てた学習プランなどを子供に課すことは少なくないように思えます。もちろん第三者話法で言葉に根拠を持たせているので、この話法がうまくいくケースもあるように思います。

 

しかしこのケースを繰り返すと子供は間違いなく『親にやらされている』と感じるようになると思っていました。少なくとも『じゃあ自分もその通りにやる!!』となるケースはレアなのではないでしょうか?

 

そのため第三者話法を使うときは
最後に意見を求める(質問する)
を使うのが我が家流のテクニックでした。

 

有名な先生が〇〇をやるといって言ってたよ!!
××(子供の名前)はどう思う?

 

△△中に受かった人はこの時期10時間勉強していたらしいよ!!
××(子供の名前)はどう思う?

のような形です。

 

意見を求められた子供は権威のある第三者のノウハウに対して回答を求められているわけですから、見当外れな回答はできません。

 

その問いに対する子供の回答が第三者話法で伝えた内容を肯定するものであれば、親としてもオススメしやすくなります。例えば上記の例で続けてみると

 

有名な先生が〇〇をやるといって言ってたよ!!
××(子供の名前)はどう思う?

その問題集、確かにやれば力が付きそうだね!!

じゃあやってみる?

 

というイメージです。

 

このケースでは子供も該当の問題集を高く評価しているので、その問題集を勧めることは子供自身の意見を尊重している事となります。少なくとも『親にやらされている』という印象は一定程度少なくさせることができると考えておりました。

 

しかし当然毎回上手くいくものではありません。その場合は子供の意見から解決策を一緒に探すようにします。

 

△△中に受かった人はこの時期10時間勉強していたらしいよ!!
××(子供の名前)はどう思う?

そんな長時間勉強できるわけないじゃん!!

だったら何時間くらいだったらできそうかな?

 

みたいな形で問題提起をします。

 

ここで出てきた回答もやはり子供の意見でありますので、尊重する流れを組めば提案の流れとしては成立することになります。親の希望である10時間には届かないのですが、子供の主張を尊重するところから始めたほうが自己肯定感を刺激することになるので、我が家としてはそれを良しとしていました。

 

三者話法は親の発言内容の説得力を増す効果が期待できますが、一方で使い方を誤ると『親にやらされている感』を生み出すリスクがあります

 

しかし最後に子供に意見を聞くように心掛けるだけで第三者話法は『対話のための材料』と変わるため、子供の考えを尊重するきっかけ作りができるようになると思います。