少し旬を過ぎてしまったかもしれませんが、我が家的な過去問の捉え方の工夫についてです。
過去問は志望校の出題傾向などを掴むことが一番の目的だとは思いますが、どうしても『合格者平均点』『合格最低点』『受験者平均点』などと比較して、現状の立ち位置を確認してしまうものだと思います。
この時点数が良ければ気持ちも楽なのでしょうが、そうでないことも多いのではないでしょうか?
そこで我が家は
✓受験者平均の意味合いの再確認
✓不合格者平均点の認識
ということをしていました。
■受験者平均の意味合いの再確認
当たり前の事ですが、
受験者平均点の算出には合格者全員の点数も含まれている
という事を再認識する必要があると思っていました。
しかし認識するだけではイメージがしづらいので、精神安定剤的に具体的なイメージを持てるように数字を把握していました。
例えば2022年の開成は合格倍率2.5倍です。
そうすると受験者平均を超えた人の8割は正規合格をした計算になります。
※厳密には平均点ちょうどが順位のど真ん中にはならない(平均値≠中央値)のであくまでもイメージです
計算が苦手な人のために上記考え方をザックリ説明すると倍率2.5倍の時は
合格者人数 :1
受験者人数 :2.5
平均超の人数:1.25(受験者人数÷2)
となるので平均を超えた場合は80%(1/1.25)が正規合格をしています。
倍率3.0倍なら
合格者人数 :1
受験者人数 :3.0
平均超の人数:1.5(受験者人数÷2)
となるので平均を超えた場合は67%(1/1.5)が正規合格。
こんな感じで見ると
ようやく受験者平均・・・(´;ω;`)ウッ…
ではなく
合格ラインにあと少し!!
と気持ちを切り替える事が出来るのではないでしょうか??
つまりは
受験者平均付近の点数でもポジティブでいられる
ということです。
では受験者平均に届かない場合は?
そんな時の安定剤が『不合格者平均』です。
■不合格者平均の認識
こちらも簡単な計算ですが、計算が苦手な方のために不合格者平均の出し方を
①受験者の総得点を算出(受験者数×受験者平均点)
②上記から合格者の総得点(合格者数×合格者平均点)を引く
③上記結果を不合格者数(受験者数-合格者数)で割る
となります。
※学校によっては詳細データが未公表ですが・・・・
例えば2022年の開成なら
①受験者の総得点(受験者数×受験者平均点)
1,050名×189.1点=198,555点
②合格者の総得点(合格者数×合格者平均点)を引く
198,555点-416名×214.9点=109,157点
③不合格者数(受験者数-合格者数)で割る
109,157点÷(1,050名-416名)=172.2点
となるので、不合格者平均は172.2点となります。
すると点数は以下の通りになります。
合格者平均:214.9点
合格最低点:199点
受験者平均:189.1点
不合格平均:172.2点
この時にお子様の過去問の点数が180点だったらどうでしょう?
『合格最低点まで20点近く届かない』
『受験者平均にも10点近く届いていない』
というネガティブ要因だけでなく
『不合格者の中では上位だから逆転を狙うことが出来る層』
『少なくとも記念受験ではなく、チャレンジ組と言えるレベルには到達している』
とポジティブ要因を探すことができます。(連続して不合格者平均を下回るようではかなり厳しいかもですが・・・)
直前期となって『受験者平均にすら届かない』と焦っている方もいらっしゃると思いますが、親がネガティブになりすぎると子供も敏感に反応する気がしています。
危機感と同時にプラスのモチベーションも直前期のお子様に届けてあげたいものですよね。
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