そろそろサピックスではGS特訓を考える頃かと。
この時期になると
GS特訓を休んで弱点強化に充てた方がいいのでは??
との話題をよく耳にします。
弱点強化に舵を取るのは一見すると有効なプランのように思えますが、少なくとも以下の点は冷静に考える必要があると思います。
①自宅で長時間できるか?
GS特訓は9時~17時までの7時間半の長時間特訓(食事休憩30分)。
家庭においても同等程度の時間を弱点強化に費やすことが出来るのであればGS特訓を休むのは大いにありだと思います。
が、もし3時間程度しか勉強に取り組むことが出来ないのならGS特訓に参加することをオススメします。サピックスではGS特訓→夏期志望校別特訓→SSといった形で長時間のアウトプットトレーニングを積んでいくことになりますので、その事前準備にGS特訓は最適だと思いますのでGS特訓に価値はあります。
またそもそもアウトプットトレーニングといっても授業中に解説も受けてくるので、穴を埋める効果は少なからずあるはずです。
もし弱点強化をしたいのであれば、GS特訓から帰ってきてからでも2時間程度できます。GS特訓は授業内で「アウトプット→解説」と完結をしているので、自宅での復習はゼロでもいいくらい(授業内で完結させる意気込みで授業に臨むことは大前提です)なので、その時間の捻出はおそらく可能です。
要はGSを休む戦略をとるのであれば、今までの休日の勉強時間を考えて、現実的にどのくらいの時間を勉強に費やすことが出来るのかを冷静に判断する必要があると思います。
②苦手克服のためのスケジューリング
勉強時間の確保に自信があるとしても、今度はそのスケジューリングが大きなハードルとなると思います。
例えば
「理科の生物分野」
「地理の総復習」
と焦点を絞った弱点強化をしようと考えたとします。
果たして暗記科目を中心に最低でも4~5時間を費やすことは出来ますでしょうか?
少なくとも息子は無理でした。
1日の中で暗記科目に費やすことができる時間は2時間が精いっぱい。だとしたら国語や算数などで5時間程度の勉強時間を捻出することが求められます。相当に厳しい学習プランになります。
後期であれば過去問に取り組むことで何とかスケジューリング可能と思いますが、過去問に手を付けない6年前期においてはかなりスケジューリングは難しいと思います。
もし「個別塾・家庭教師の利用」「コベツバのトップガン等の別教材」など、半強制的に机に向かうカリキュラムがあるのであれば少し話は違ってきますが、基本的にはGS特訓参加者以上の効果が得られる学習プランを組むのは易しい問題ではないと思います。
親塾の3~4時間はサピックスの7時間半をも凌駕する
と自信がある親であれば話も違ってくるのでしょう。
しかし、その場合はなぜ土特が始まる前の5年生の段階で弱点克服に導けなかったのかが疑問となります。
親が指導力を過信している可能性も少なくないように思えます。
要は
具体的に弱点強化のプランを実現可能なレベルで立案できるのであればGS特訓を休むのは問題ないが、それはかなり現実的ではない。
といった感じです。
よくTwitterなどでは
GS特訓を休んで弱点強化に充てる戦略もあり
というのを目にしますが、そんな簡単じゃないと思っています。。。。