国語が苦手な算数くん ~中学受験と開成生活~

国語偏差値35から開成合格!!

受験生の学ぶ政治学②

2022年7月10日は

 

第26回参議院議員通常選挙

 

です。

 

通常選挙と総選挙の違いなどを整理するのが受験生的には重要なのでしょうが、今回も家庭内の会話のご紹介です。

 

 

(選挙関連の報道などを見て)

そういえば前に若い人は人口が少ないから投票率が上がっても(若い人向けの政治は)難しいかもって言っていたよね??

 

そうだね。でも若い人向けの公約を掲げた政党が勝つチャンスもゼロではないんじゃないかな?

 

そうなの?

 

どんな時に少数派に向けの政党が勝つか、ちょっと考えてごらん!

 

そうだな・・・(説明下手なりに頑張って説明)

 

おお!!いいね!!確かに多数派の票が複数の政党にバラければ少数派にも勝機が出てくるね!!

 

( ̄∇ ̄)v ドヤッ!

 

可能性が高いわけではないけど、とりあえず投票率だけは最低限あげておかないとね!

 

そういえば年齢以外にも選挙にはいろいろあるよね?

 

というと???

 

(説明下手なりに組織票について説明)

 

組織票なんて何処で覚えた?!

 

( ̄∇ ̄)v ドヤッ!

 

そんな感じで、意外に選挙のことにも関心を寄せている算数くんでした。

 

 

で、ここからはパパ塾として『戦略的多数決(初級編)』を教えました。

 

教えた技術は『少数派の勝つチャンスを上げる方法』『少数派の勝つチャンスを予め潰す方法』の2点です。

 

教えた内容を簡単に書くと

 

少数派の勝つチャンスを上げる方法

上記の例では多数派の票が分散するタイミングで多数決を取る。可能であれば少数派の票は1つの選択肢に集中するように戦略を立てておく(若者向けの公約を立てる政党を1つだけにしておく等)。

 

少数派の勝つチャンスを予め潰す方法

選挙では使えませんが、多数決で大枠を設定してからその枠組みの中で改めて多数決を行う方法。例えば社会保障(高齢者向け)と少子化対策(若者向け)のどちらを重視するかを多数決で決めて、その枠組みの中でもう一度多数決を取る方法など。こうすれば最初の多数決で少数派向けの政党を排除することができるので、多数派の中で票が分散したとしても少数派に負けることはなくなります。

 

開成は生徒自身が学校行事を主体的に作り上げていく校風だと感じています。

 

だからこそ議論の進め方などについても色々と考えを巡らせながら成長してもらいたいものです。

 

 

そういえば、小学生の頃に『多数決の問題点』についても話し合った事があるので、その時の話は別の回に書こうと思います。