国語が苦手な算数くん ~中学受験と開成生活~

国語偏差値35から開成合格!!

中学受験参考書ランキング3位(国語・開成合格編)

開成合格編なんてテーマにしてしまいましたが・・・。

 

これをやれば合格レベルに達する

 

というわけではありません。

 

我が家の場合はこれで何とか戦えるまで成長できた

 

という観点で評価しています。

 

算数くんより国語力がある受験生なんてゴロゴロいる状態なので、あくまでも『国語偏差値30台連発レベルの子がどうやって御三家で戦えるようになったのか?』という視点でご覧ください。

 

 

3位

中学受験国語 文章読解の鉄則

 

正直なところほとんどやっていません。でも買って良かったと思っています。

 

本書の感想は「指導者の参考書としては非常に良書」というものです。もし著者の井上先生や他のプロ講師が本書に則って指導くださるのなら成績向上はハッキリと見込まれるように思えます。しかし、素人の親が本書に則って指導するには戦略が必要と思っていました。

 

理由は付きっ切りで指導できる訳ではないですし、そもそも勉強のベースはサピの授業であるので、本書のボリュームを徹底的に親が指導する事は現実的に難しいと考えたからです。特に本書は問題集ではなく参考書的な色合いが濃いので、本書の鉄則を理解した後には、そのノウハウを実践しなくてはなりません。そしてその実践時のサポートまでも親がやろうとすると、時間的に難しいように思えるのです。

 

と、ここまで書くと何故3位の高評価とするのかが分かりにくいのですね・・・。

 

我が家では『パパ塾の指導根拠』として利用しました。

 

どんなに親が指導を頑張っても、子どもからすると「塾の先生の方が信頼できる」と映ると思います。個人的には国語の指導にある程度の自信は持っていたのですが、子どもの信用を得るために本書を効果的に利用したほうが有効だと考えました。

 

本書の良いところは奇をてらっているようなノウハウが書いているのではなく、正攻法の技術が体系的に整理されていることにあると思います。だからこそ子供には伝えやすかったです。

 

具体的には一緒に過去問などをやっていて、特に息子に不足していると思われている技術をいくつか絞って本書の『鉄則』をピンポイント指導しました。本書の多くは既にサピックスで習熟済みのノウハウであると考えているため、指導をするのは本書全てではなく、抜け落ちていると思われるポイントを探して集中するのがいいと考えた次第です。

 

具体的には例えば『鉄則その13』などは息子には不足している内容でした。内容は購入してご確認いただければと思うのですが、『段落の立ち位置を掴めない』『接続詞や指示語などにマークをつける重要性は理解しているが、どの接続詞や指示語が重要なのか分からない』といった状態だったので、この弱点強化を目的に『鉄則その13』を特に意識して行っていました。

 

このように仮に全ページをやり込むことが出来なかったとしても、弱点強化の意味で十分に有益だったと感じていました。

 

なお、巻末の語彙集については秀逸だったと思います。

 

同じ著者から『必須語彙2800』が出るまでは、この巻末語彙のためだけでも本書を購入する価値はあると思っていました。が、『必須語彙2800』が発売された今となっては、語彙目的に買う必要はなくなっている気もします。

 

そんなわけで本書が3位。

 

使用方法はそれぞれと思いますが、中学受験生の本棚にはあると安心な1冊のように思えます。